我が家の賃貸歴とトラブル体験談

yuri
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我が家はオーストラリアに移住して来て最初の8年間で3軒3つの不動産屋さんを通して賃貸物件を借りていたのでその賃貸歴とトラブル(裁判にもなった)体験談をまとめてみました。因みにそのうち2軒はオーナーが不動産を売るからと追い出されています。不動産売買が活発な売り手市場なオーストラリアならではですね。読み進めてもらうと、オーストラリア在住の方には「わかる〜」「あるあるだな〜」という感じの内容だと思いますが、日本では起こらないことがたくさん起こったので、よかったら読んでみてください(笑)。あ、一点、私達夫婦の好みは「多少古くても広くて陽の光が入ってオープンな感じのする家」です。逆に新しくて狭いラグジョアリーアパートメントは投資には良てくも長く住む場所としてはそこまで興味がありません。

2014年:1軒目 都心ほど近くにある2bed 2 bath 1 car +backyardのApartment Unit(マンションの一部屋)$500/week(現在$750/week)120㎡+

Unit(ユニット)とはApartment(日本で言うアパートやマンション)など他の部屋とビルを共有するタイプの住居のこと。

オーストラリアの賃貸物件探しは、日本のように同じ物件を複数の不動産やがシェアしているということがなく、物件ごとにその物件の管理をしている不動産屋さんにInspection(インスペクション/内見)を予約する流れ。インスペクションは10-15分で予約している人皆で一緒に見ることになり、人気の物件はインスペクション1回で20人とか来るので一瞬で借り手が決まります。

移住後初めての家探しで、土地勘もなく、公共交通機関やレンタカーを借りてインスペクションに行こうとするものの、時間に間に合わずせっかく行ったのに家を見れないことも多々…。エリアもどこがいいかわからずに、5路線くらいの電車に乗って探してみたものの、結局よくわからずにメルボルンシティ(CBD)から3キロ圏内(ポストコード 3004,Melbourne)のF1が開催されるアルバート・パークレイクの向かいの便利な場所に決めました。シティまではトラムでもバスでも1本で行けて、シティ、ボタニカルガーデン、NGVにも歩いても30分くらい。公園を抜ければサウスヤラで、シティよりも断然治安も良く。移住後初の物件のロケーションとしては良かったと今でも思います。都心にあるため、必要であればカーシェアリングのサービスを使って30分単位で車を借りたりもでき、車を持つまでの間にも不便なく暮らせました。

Condition report(コンディションレポート)で入居時の状態を3日以内に提出が必要と言われたのに5日後に遅れて提出する。入居後にディッシュウォッシャー(食洗機)を回したら水が漏れていてキッチンとリビングの一部が水浸しに。修理までに3回来てもらい、結局3ヶ月後に直してもらえた。駐車場の場所がわからず、ご近所さんに教えてもらう。ビルの管理人さんが同じビルに住んでいたためにほぼトラブルなく過ごせるお気に入りのアパートでした。上の階から3度の水漏れがあり、そのやり取りで住人と仲良くなったり。シティ近くなこともあり、同じビルにたくさんの移民1世が住んでいて、10カ国位の友人ができてお互いの部屋を行き来したりホームパーティをしたりと楽しく過ごせた4年ちょいでした。しかし、2018年に「オーナーが物件を売却するから」と退去が必要になり(60日以上前にNotice(通知)すれば法律上OK)、敢え無く引っ越し。買うことも考えたのですが、当時永住権もなく外国人扱いで税金がかかるので諦めましたが、もしこの時点で$550K(5500万円程度)で買っていれば5年後には$700K(7000万円)程度で売れたかもしれません。(不動産投資にタラレバはつきものですが…。)

2018年:2軒目 郊外の3 bed 1 bath 2 car + StudioのFlat $570/week(現在$760/week)420㎡+

フラット(Flat)とは家の一部を他のフラットと共有している場合をいいます(この家の場合はドライブウェイを4つのFlatで共有していました。)

追い出される機会にせっかくだから、今度は郊外を試してみたいねと、メルボルンでも住みやすい人気のEast(イースト/西)South East(サウスイースト/ 南東)エリアに狙いを定めて海沿いエリアなんかも20軒ほどインスペクションをしてみて、メルボルン・シティからのアクセスの良さと家自体が気に入って結局この場所に決めました。サバーブ(エリア)はCarnegie/カーネギー, 3163 。メルボルン・シティまではメトロの電車で20分、トラムやバスでも1本で行けるのがポイント。何でも売っている南半球最大のショッピングモールChadstone shopping centreまでも車で5分。築40年以上でも内装はリノベーション直後でベランダには素敵なウッドデッキがあって、庭にもベジガーデン(家庭菜園)が。東京から越してきた私達には「郊外の広い家最高!」と思い若干予算オーバーだったものの、借りてみました。特にキッチンはもう夢のような見た目と設備で大好きだったのですが、デッキの掃除や慣れない庭のメンテナンスの多さに若干めげてしまった面も。ご近所さんともさほど仲良くなれず郊外に引っ越した割にあまりエリアに溶け込めなかったし、比較的ローカルの人と移民とが分断されているような印象を受けるエリアでもありました(もちろんそんなこと大っぴらには誰も言わないですよ)。また、移動が車のほうが便利なエリアだったため、車で出かけることが多くなりました。メルボルンでも住みやすいと言われるサウスイースト(南東)エリアに休日毎週のように出かけてみたりしたものの、あまりしっくりこなかったりして。1年後の契約更新の際、1年でなくて6ヶ月だけ契約延長にしてもらい、他のエリアに引っ越し。因みにこの物件はほぼトラブルがなく、1年半で壊れたのはガレージの扉が2回。あとは最後の方にセントラルヒーティング(全室暖房)が壊れてしまってオーナーが新しいのを買い替える余裕がないからとポータブルヒーターの支給を提案されました(笑)。こちらの物件は1976年に$5.25K(523万円),2001年に$310K(3100万円),2010年に665K(665万円),2018年に900K(900万円),2023年に1.15M(1億1500万円)で売れていて2024年中旬現在の推定価格が1.2M(1億2千万円)です。

2020年:3軒目 都心から4キロの川沿いの3 bed 2 bath 2(1)carのApartment(マンション)$550/week(現在$700/week)120㎡+

今度は真逆のInner West (シティよりの西)エリアのFootscray(フッツクレイ)に引っ越し。何でも徒歩圏内にあり、シティにも電車で7分、バスで15分の便利すぎるエリア。多民族のエリアで日本出身の私もインド出身の夫もすぐに溶け込め、メルボルンで一番のお気に入りのエリアとなるのです。この物件は2009年に建てられた川沿いのコンドミニアムリゾート的なコンセプトのスペーシャスな3階建てのアパートメント。バルコニーから川が見渡せます。アパート内にはジムやサウナ、プールが付いていましたがコロナ禍もあって2年で1度しか使わずもったいなかったです。

こちらの家はトラブルが多かった…。まず、以前の住人のクリーニングが不十分でクリーニングのために入居日が1週間遅れる。鍵を受け取って物件に入ったら、付いているはずのない家具家電(冷蔵庫・乾燥機・洗濯機・大きな棚・デスク・バルコニーのテーブルやイス・BBQセット・植物)が付いている!!(もちろんインスペクションでも説明がなくリスティング広告にも記載がない)2つあるはずの駐車場が一つしかない。しかも最初は一つも見つからず、ご近所さんに聞いて「1個しかないよ」と言われる…え?しかもその駐車場には粗大ゴミ置き去り、駐車場のセキリティキーもアクセスがない。もちろん不動産屋さんは駐車場の場所も個数もゴミも把握していない。あるはずの物置を探し、これですか?と不動産屋さんに確認して「あなたのアパートの物置はここだよ」と言われたが、鍵のかかった物置には自転車が2台と物が置いてあり、不動産屋さん手配で鍵をこじ開け、自転車等もいらない家具家電と一緒に撤去してもらう。手配業者が回収を待つ間に粗大ごみをアパートの外に置いていたら、ご近所さん何人からもものすごいクレームを言われる(後でフェイスブックグループで私達が出したゴミだと思われてその情報がシェアされていたことが判明)。そして、まさかのまさか、私達の物置だと思ったものは私達のものではなく、他人(ご近所さん)の物で、勝手に鍵をこじ開け私有物を捨ててしまっていたことがホリデーから帰ってきたご近所さんに言われて判明。後に裁判沙汰になるという。私達のせいではないけれど、新しい住人としては相当悪いファーストインプレッションを与えてしまった感が拭えない(涙)その後は地道に溶け込む要努力した結果と私が妊婦だったことも功を奏し(この国、妊婦と子供にもめちゃくちゃ優しい)、後にコロナで助け合えるような素敵な関係となり結局はこの物件とエリアがメルボルンで一番好きなエリアとなる。が、ここも「オーナーが売るから」と60日後の退去を通達される。退去直前にシロアリ大量発生したので不動産屋にもオーナーにも伝えるものの全く気にされることなく、オーナーが壁だけ塗り直してシロアリもろともそのまま売りに出したと推測される。そして、もともとあった窓の汚れを私達のせいにされかけたところで、コンディションレポートの写真で入居時からあったという証明をしてことなきを得る。

このアパートは、2009年に建てられた時に515K(51500万円)で販売され、2021年に800K(8000万円)で売れています。でも、正直に言っていいですか?クオリティ最悪でした。プレハブに住んでいる感じ。川沿いで地盤も緩いのか近くを走る大きな道路をトラックが走ると揺れる…。窓のサッシもオーストラリアではなかなか見ないようなチープなアルミ製で冬の結露がすごいし外からの音漏れもすごい。何より、上の階人が部屋の中を歩くとその下に住んでいる私達たちの部屋床が揺れる…。不思議すぎる。でも、リゾートっぽい感じは好きでしたよ。ご近所さんが毎週金曜日とか土曜日の夜にパーティするのも慣れたし、我が家で産まれたばかりの娘が泣いていても文句なんて言われなかったし。

ともかく、3軒賃貸した後、もう計画外の引っ越しは懲り懲りだと思った私達夫婦はその後持ち家に引っ越すこととなるのでした。

じゃあ、賃貸じゃなくて持ち家なら楽?

持ち家でもトラブルは普通にあり、結局似たりよったりだというのを身を持って体感しているので、それはまた別の記事でお伝えしたいと思います。が、完結に言うと、持ち家のメリットはオーナー都合で追い出されないこと、デメリットは相当管理費がかかることです(そりゃそうだよね)。

最後まで読んでいただきありがとうございます。ぜひまたオーストラリアガイドを覗きにきてくださいね。Yuri

ABOUT ME
Yuri
Yuri
メルボルンガイド
在豪10年、オーストラリアの情報通。「今やりたいことをやる」をモットーにビクトリア州の山に暮らすアラフォーママ。Webマーケティングコンサル・ゲストハウス運営・情報サイト運営・不動産投資など、ライフステージに合わせた生き方を模索中。2016年からGoogle認定ローカルガイドとして活動。地元民目線のお勧め観光スポットやお店情報も発信していきます。
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