オーストラリア永住ガイド

私の永住ビザ取得体験談

yuri
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「どうやって永住権取ったの?」

とよく聞かれるので、私達夫婦の場合のビジネススポンサービザからの永住権取得の流れを一応書いておきます。2014年移住のケースで、今はもっとビジネススポンサービザ取得が厳しい可能性が高く、参考になるかわかりませんが…。因みに日本人で永住権保持者はパートナービザが8,9割だそうです。私の場合はパートナービザとは違いますが、相当ラッキーに永住権がもらえた一人であることに間違いはありません。なので、頑張って自力で今からビザを取ろうとしている方には言いづらかったりするんですが…。「そんなにスムーズに永住権取れたなんてズルい!」と思われる方もいるかもしれないので、そういう方は心の平和のためにこの記事はすっ飛ばしてくださいませ。因みに、ビザ関係は「去年どころか先週の情報ですら古い!」と言われるくらい刻々と状況が変わるので、迷ったら専門家へ相談しましょう。

ビザの経緯はこちらです。↓

  • 2014: Temporary Work (Skilled) visa (subclass 457) (4 years)
  • 2018: Employer Nomination (subclass 186)visa (Permanent Resident Visa)申請
  • 取得までの間 Bridging visa B で滞在/出入国制限なし
  • 2019:186(PR)取得

Temporary Work (Skilled) visa (subclass 457)は現在の Temporary Skill Shortage visa (subclass 482) 

夫はインド出身インド国籍保持者で、東京で出会った当初は日本でITコンサルタントとしてハイスキルの外国人向け就労ビザで働いていました。結婚後、英語圏での子育てを視野に入れ、オーストラリアに移住を考えた時に、たまたま夫が働いていた会社の支店がメルボルンにもあり、メルボルンに住んでみたい旨を相談したところ、会社からTemporary Work (Skilled) visaをスポンサーしてもらえた経緯です(配偶者や子供も一緒にビザを取得できます)。その時点で夫は既にその会社で5年ほど働いていたこともあり、会社の弁護士のサポートで2,3ヶ月でスムーズにビザ取得できました。その4年後に最初のビザが切れるタイミングで同じく会社からオーストラリアのPermanent Resident Visaをスポンサーしてもらい、申請から5ヶ月で永住権が取れました。本来は2年後くらいに永住権申請ができる予定だったのですが、夫の前に永住権を申請していたイギリス人同僚がなかなか審査に通らずに彼のビザが下りて夫の番が来るのを待っていました。それでも、おそらく永住権を目指す人達の中では比較的スムーズに移住ができたパターンです。会社がしっかりした移民弁護をつけてくれたのもありますし、何より夫の職業スキルが高くて且つそれがオーストラリに不足していた職業だったのが大きいです。ビジネススポンサー申請の際と永住権申請の際には、今後2年は同社に勤めること、という条件がつきましたがもともと辞める気もなかった夫はその会社に十数年勤めました。夫と出会った時点でオーストラリアに移住することは全く考えていませんでしたが、たまたま偶然が重なり移住できた(特に私自身は相当ラッキーとしか言えない)ケースだと思います。自分はオーストラリアに行ったこともないのに私の「良い国だよ!」を信じて一緒に移住してきてくれた夫には感謝しかありません。

夫は更にその2年後にオーストラリア国籍(市民権)を取得し、インド人からオーストラリア人に変わりました。(インドのパスポートはとても弱いのでどこに行くにもビザが必要です。)インドも日本同様に二重国籍制度がないためインド国籍は失いましたが、OCIというパスポートに準ずる権利を保持しています。OCIという制度は、夫のように海外に出てしまった元インド国籍保持者とその家族が、外国籍を保持しながらもインド国内に資産や不動産を持てて出入国や就労もできる権利が保証されていて、選挙権と公務員になれない等の規制を除きインド人同様の権利が与えられるものです。要は、海外在住のお金を持った元インド人にインド国内で外貨(お金)を落としてもらおうというとても賢いシステムです。日本にもこういう仕組みがあれば、海外に出た日本の人材や資産を長期的に日本国内のためにも活用できるのではないかと思うのですが、皆さんはどう思われますか?

スキルや経験だけで評価されるなら永住権が取れる日本人が沢山いると思うのですが、英語のレベルだったり、日本の学位・資格・経歴がこの国で認められなかったりするために、優秀なのに永住権までたどり着けないケースもよく見みるように思います。私自身は夫に比べたらそりゃあ優秀とは言えないものの、自分では日本でそれなりにキャリアを築いていたと思い込んでいたのですが、グローバル社会には全く(本当に1ミリも)通用しませんでした。この国で自分でワークビザを申請したり永住権を取れるような展望は当時も今も見当たりません。

実は私は、日本で管理栄養士免許や食品系の専門の資格が他にも4つありました。食品業を渡り歩いて10年近くそれなりのキャリアも築いていると勝手に思っていました。が、管理栄養士の資格も、栄養学士の学位も、日本の商品開発やマーケティングのキャリアも残念ながらオーストラリアではほぼ認められませんでした。キャリアコンサルタントに相談して「一番現実的なパスウェイ」としてアドバイスされたことは、①英語を勉強(IELTS6.5-7が入学条件)②栄養学の大学でBachelor(学位)を取り直し③Dietitian(こちらの管理栄養士)テストに受かって資格を取り直す④その後に就職先を探すことでした。就職するまでに3-5年かかるプランを「オーストラリアで今後生活していくのに一番現実的」だと言われたのです。コツコツ蓄えたと思ったマーケティングのキャリアは、「マーケティングで学位や資格がないから無理」と一蹴されました。それを聞いて、私はすごすごと諦めてしまいましたが、そこを諦めずに1からステップを踏めるような人だけがワークビザや永住権に自分の足で向かっていけるのだと身を持って体感しています。なので、海外で不利な状態の中で自分の力でビザや永住権を取得した人たちには尊敬しかありません。すごすご諦めた私はその後キャリアに相当困ることになるのはご想像通りですが、仕事が見つからずに起業に至った経緯はまたの機会に。

永住権に更新が必要?

永住権は5年間で2年以上オーストラリアに住んでいれば永久的にキープできます。オーストラリアから出なければ更新も不要です。ただし、海外に出国した場合、オーストラリアに帰国/入国するためにResident return visa (RRV) / リターンビザが別に必要となり、そちらが5年毎(更新が$500程度)となります。まあ、ほとんどの人は5年毎に更新することになるかと思います。

ビザや永住権の情報が知りたい

こちらの記事にビザや永住権に関するお役立ち情報が探せるURLをまとめてあります。

オーストラリアで信頼できる弁護士事務所/移民弁護士在籍(日本語対応)

私の中で、パッと頭に浮かぶ評判の良い弁護士事務所は「山本法律事務所/yamamoto ATTORNEYS」です。移民法に関わる案件だけでなく、民事・刑事・不動産・ビジネスなど幅広く対応されています。オーストラリア在住の日本人が深刻なトラブルにあった際の紹介先として名前があがるような信頼されている弁護士事務所だと認識しています。後述のワーキングホリデー・学生ビザキャンセル問題にもこちらの弁護士事務所が対応されています。オフィスはシドニーとメルボルンですが、オンラインでも相談できますし、今はどこもほとんどオンラインです。所属の弁護士さんもSNS等で注意喚起やアドバイスなどされていて、私も参考にさせていただいています。相談は全て有料ですので「無料相談やっていますか?」というお問い合わせはお控えいただき、真剣に相談されたい方のみお問い合わせされてみてくださいね。

PRではありません。私の方から記事内でご紹介して良いか確認をとって掲載させていただいています。

最後まで読んでいただきありがとうございます。今回はビザの話しだったのでなんだかかしこまった感じになりましたが、移住当時から現在までを思い出しながら書きました。何か皆さんの参考になる情報があれば嬉しいです。ぜひまたオーストラリアガイドを覗きにきてくださいね。Yuri

ABOUT ME
Yuri
Yuri
メルボルンガイド
在豪10年、オーストラリアの情報通。「今やりたいことをやる」をモットーにビクトリア州の山に暮らすアラフォーママ。Webマーケティングコンサル・ゲストハウス運営・情報サイト運営・不動産投資など、ライフステージに合わせた生き方を模索中。2016年からGoogle認定ローカルガイドとして活動。地元民目線のお勧め観光スポットやお店情報も発信していきます。
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