失敗しない留学エージェント選び|5つのポイント

コロナ禍以降、ソーシャルメディアでオーストラリアが取り上げられることが増え、オーストラリアへの留学やワーキングホリデーの語学留学への関心が高まっているここ数年。個人的には、日本の若者がオーストラリアを選んでくれることをとても嬉しく思っています。それと同時に、質の悪い留学エージェントを利用して現地に到着してからトラブルに巻き込まれるケースを耳にして心配でもあります。
留学エージェントのトラブル増加
詐欺ではないけれど…?
最近私が聞いた話だと…「日本にある大手の留学エージェントで語学留学とシェアハウスのプランを申し込んでメルボルンに来たところ、シェアハウスの住環境が悪く、返金がないのを承知で一刻も早く出たい。」何と、4人部屋に1人当たり週に300ドル弱で3ヶ月契約という現地の2人部屋の平均家賃位の高い家賃設定。しかも同じ敷地内に10部屋あるというから驚き!他にも「留学前のオンライン英語コーチング70万円相当を勧められるままに契約。」など。これらはもはや留学エージェントというよりも、アコモデーションビジネスだったり英会話スクールビジネスに近いのでは?という疑問すら湧いてきました。
留学エージェントの闇?
ではなぜこんなにエージェントによって質の良し悪しが分かれるのか?という疑問が湧いてくるのは私だけではないはず。インタビューを通して、そもそも「留学エージェント/留学カウンセラー」と名乗ることに資格が必須ではなく、素人には留学エージェントの良し悪しがわかりにくいことがトラブルの原因なのかもしれないというように感じました。実際には、オーストラリアの認定留学カウンセラーQEAC(Qualified Education Agent Counsellor)として正式登録があるか?というのがエージェントの質を見分けるための一つの指標になりそうです。もちろん、登録があるから全てが良いエージェントと断言はできませんが、少なくとも目安にはなるのではというように思います。理由は後ほど解説しています。
安心を買ったつもりがトラブルに?
海外生活のスタートに「安心」を買うつもりでわざわざ留学エージェントにお金を払ったのに、逆にそれがストレスの原因になるなんて本末転倒です。というわけで、今回は最近の日本人の留学の傾向や失敗しない留学エージェント選びについて、オーストラリア現地無料留学エージェントとして30年近い実績のある「オーストラリア留学センター」の現役の留学カウンセラーにインタビューをしましたのでぜひ最後まで読んでみてくださいね。
良いエージェントの見分け方(先にサクッと結論)
留学エージェントランキングやソーシャルメディアの情報を信じすぎないこと。そして必ず複数のエージェントに問い合わせてみて比較検討を。因みにオーストラリア現地エージェントは手数料無料がほとんどで、見積もり詳細のないパッケージ系は要注意!だそうです。
この方にインタビューしました


オーストラリア留学センター “オーストラリア現地無料留学エージェント28年の実績”
メルボルンオフィス 坂本 岳志 / Takeshi Sakamotoさん
豪政府認定教育エージェントカウンセラー(QEAC登録番号 H297)
留学カウンセラーとして10年以上、留学生をサポート。ご自身も学生時代の赤点ギリギリで日常生活も大変な英語力から、メルボルン大学大学院に留学を経験されています。インタビューでは、最近の日本人留学生の傾向や、信頼できる留学エージェントの見分け方について中立の立場で最近の業界裏話をシェアしてくださいました(書けるところだけ書いておきます)。
*私の方で「信頼できる」と複数の知人からおすすめされてTakeshiさんにインタビューをお願いしましたので、PR記事ではありません。また、特定の留学エージェントを推奨したり批判する意図があるものでもありません。
*同じ名前の留学エージェントがあるので注意!ロゴで見分けてね!
日本人留学生の最近の傾向
ここ数年で日本からの大学留学生や語学留学希望者の意識に大きな変化があります。子どもにより多くの選択肢を持たせたいと早い段階から海外進学を視野に入れる家庭が増えており、医師や弁護士など専門職の方からの大学院留学の相談が増加傾向です。その一方で、コロナを堺にオーストラリアに関心がある日本人の数が増え、勢いで留学するパターンも増加傾向に。永住権などを見据えた計画的な留学と勢い留学の二極化傾向にあるとも言えそうです。
進学ルートの多様化

最近では、語学学校の割合がやや減少し、一方で大学・大学院、進学の留学生の割合が増加しています。また、少数派ですが、TAFE(オーストラリアの職業訓練校)への進学を希望する学生もでてきています。ワーキングホリデーで渡航し、その後もう少し滞在を延ばしたいという理由からTAFEや大学へ進学し、永住権を見据えてコースを選ぶ学生もいます。
実際にあったトラブルとは?
「日本語で検索してランキング上位に出てきたから」「インフルエンサーが紹介していたから」といった理由でエージェントを選び、実際にオーストラリアに来てからトラブルになるケースが後を絶ちません。
トラブル例:
- 見積もりが不明瞭なパッケージ料金で、実際には割高だった
- 「現地サポートがある」と言われていたものの、実際現地で役に立たなかった
- 留学先の学校の質が非常に悪く、ビザのための「ビザ取り学校」だった
- 実は直接提携のない大学を紹介されていたため、正確な情報を得ることができておらず、進学プランをうまく組めていなかった
現地に来てからこういったことに気が付き、助けを求めて我々のオフィスに駆け込んで来られる方もいらっしゃるのですが、こちらとしても当社のサービスを利用された学生さんにしかサポートができませんので…。ぜひ慎重にエージェント選びをしていただきたいと思います。
失敗しない留学エージェント選び|5つのポイント
数社に見積もりを取り、比較検討することがとても重要です。インフルエンサーを起用していたり、ランキング上位に来る留学エージェントだから質が良いと思い込まず、リサーチすることが大切です。
例えば、以下のような点に注目してみてください:
1,現地に拠点があること(現地オフィス・現地在住スタッフ)
インターネット上のあやふやな情報ではなく、リアルな現地の最新情報やアドバイスが得られます。
2,カウンセラーがオーストラリアの教育カウンセラー資格*を持っている
*オーストラリアの認定留学カウンセラーQEAC(Qualified Education Agent Counsellor)として正式登録がある。
3,見積もり内容が詳細で、透明性がある(パッケージではなく明細あり)
学校からのオファーレター(入学書類)を渡してくれるか。見積もりは豪ドルでの記載もあるか。
4,提携先の学校が多く、正規の窓口エージェントである(直接学校への問い合わせが可能)
特に人気の語学学校や大学の多くは直接契約をしている“窓口エージェント”を通してしかやり取りできません。学校によっては公式サイト等で提携エージェントの確認ができます。
5,学生から手数料を取らず、学校からのコミッションのみで運営
学校と学生とダブルで手数料をとっているところに注意。当然ですが、学生からは手数料を取っていないため、学校申込みがなければサービスは受けられません。
オーストラリアの認定留学カウンセラー(QEAC)正式登録
オーストラリアの現地エージェントの留学カウンセラーは、オーストラリアの認定留学カウンセラーQEAC(Qualified Education Agent Counsellor)として正式登録していることが多いです。QEACは、オーストラリア留学に関するルールを理解し、学生の希望に合わせた留学をサポートできるカウンセラーの証明となっていますので、留学エージェントを選ぶ上での一つの目安になるかと思います。QEACの登録がない留学エージェントは、人気の大学や語学学校の提携先になれない事が多く、質の良い学校に行きたい場合、必然的にQEAC登録カウンセラーが在籍する留学エージェントを選ぶことにもなります。なお、大学と正式に提携しているエージェントは、各大学のトレーニングセッションにも参加をしており、常に知識と情報のアップデートをしているため、各学校との正式契約があるかというのも、留学エージェントを選ぶうえでの一つの目安と言えるかと思います。
オーストラリア留学の魅力

- 英語圏である
- 生活面で日本人にとって日本の生活とのギャップが少なく過ごしやすい
治安・気候・時差・物価のバランスが良く、衛生面や時差も少ないなど
- 比較的移民に寛容な社会で、教育レベルも高い
- 観光資源も豊富で生活がしやすい
オーストラリアで日本人に人気の学校
語学学校:インパクト:英語以外禁止。オーストラリアで一番厳しく真面目。UEC(シドニー):サポートが丁寧でアカデミックに強い。
大学:メルボルン大、クイーンズランド大学、グリフィス大学、クイーンズランド工科大学、シドニー大学など。
特に人気の語学学校は、エージェントによって回答は全く違うものになります。なぜなら、留学エージェントがどこと契約してるか、学校とエージェントとの関係によってもお勧め先が変わってくるからです。当社(オーストラリア留学センター)の場合、しっかりとサポートをしてくれる語学学校をメインに紹介しています。
オーストラリア留学センターの特徴


Takeshiさんが所属する「オーストラリア留学センター」の特徴は
- 留学事業 28年の現地無料留学エージェント
- 6都市(シドニー、メルボルン、パース、ブリスベン、ゴールドコースト、アデレード)に現地オフィスがあり、現地のサポート体制抜群
- オーストラリアの日系留学エージェントとして、大学・大学院との正規提携数が最も多い
- カウンセラー全員がオーストラリアの認定留学カウンセラーQEAC(Qualified Education Agent Counsellor)として正式登録されている
- 留学手配だけでなく、現地生活・住居・トラブル対応まで相談可能
- フルタイムのコースを10週以上受講で現地サポート無料
自立を助ける留学サポート
オーストラリア留学センターの方針として、印象的だったのは、「留学サポートは“手取り足取り”ではなく、自立を助けるもの」という同社の姿勢です。「学生に“やり方を伝える”のが私たちの役割です。自分で解決する力を育てるサポートを大切にしています」とのことでした。

オーストラリア留学センターの公式サイトはこちら↓
*同じ名前の留学エージェントがあるので注意!ロゴで見分けてね!
Takeshiさんから留学を目指す方へのメッセージ
実は私自身オーストラリア留学の際に、某大手留学エージェントを利用しました。当時あまり調べもせず目についたところに相談をして、手数料もたっぷり取られました。この語学学校へ行けばメルボルン大学に進学できる、と言われて留学したものの、実際はそのプランでは進学ができず、そのエージェントと話をしても全くらちがあかず、学校と相談したり、移民局へ足を運んだりして(移民局オフィスで結構対応してくれた時代です)、プランを組みなおし、学校の再手配やビザについても全て自分でやりました。そのため、留学エージェントなんて最低だ、と思っていた自分が今は留学エージェントで働いているのは奇縁というか…。だからこそ、しっかりとサポートができればと思っています。
留学をするにあたって色々な困難があると思いますし、留学中も壁にぶつかることもあると思います。私自身も留学中に英語に苦労し、学費の工面で苦労し、大学院の勉強で撃沈した経験があります。そんな時、悩んで立ち止まってしまうともったいないです。ぜひ私達にご相談下さい。夢に向かって動き出すきっかけを掴んで頂けるようお手伝いします。
インタビューを終えて
「留学エージェントとしての一番の魅力は、個人の人生に深く関われることです。留学中に壁にぶつかることもありますが、その先に希望のキャリアや夢を叶える姿を見るたびに、“やっていてよかった”と心から思います。」と仕事へのやりがいも語ってくださったTakeshiさん。初めてお話しても伝わってくる、とても真面目で温かいお人柄に、沢山の留学生の笑顔が目に浮かんでくるようでした。
「この3つのエージェントだけは避けた方がよい」など、流石に業界裏話は書けませんでしたが(笑)、誰でも留学カウンセラーを名乗れる時代だからこそ、「良い留学エージェントを見分ける5つのポイント」を、信頼できるエージェント探しに役立てていただければ嬉しいです。ぜひ素敵な留学生活をスタートさせてくださいね!オーストラリアで待っています!
海外留学とメンタルヘルス
Takeshiさんからのお話の中で気になったので、最後に書いておきます。コロナ以降、日本人を含め留学中にメンタル面で不安を抱える留学生の数が増加傾向ということです。慣れない海外での生活は想像以上にストレスがかかることがあります。特に日本人は他の国の生徒と比べて、限界まで1人で頑張ってしまう頑張りやさんの傾向があるので、なるべく早く周りに相談してみてください。各地の日本人コミュティやオンラインの日本語のメンタルヘルスのサービスなどもありますので、もし留学エージェントを使っている場合は、1人で抱え込まずに担当の方に問い合わせてみてください。
最後まで読んでいただきありがとうございます。また、オーストラリアガイドを覗きに来てくださいね!Yuri




